こんにちは pakoです!
R3年度電験一種二次試験に挑戦予定の私が20年分の過去問を調べて出題傾向を分析してみました!
- 電験一種二次試験「電力・管理」の出題傾向の分析
- 電験一種二次試験「機械・制御」の出題傾向の分析
まずは、私の電験歴です。電験二種持ちが電験一種の出題傾向を分析してみました!
電験三種 | エネ管 | 電験二種 | |
2014年度 | 法規以外 3科目合格 | ||
2015年度 | 法規合格! | 一発合格! | 一次試験 合格 |
2016年度 | 二次試験 不合格 | ||
2017年度 | 一発合格! |
電験一種二次試験「電力・管理」の頻出問題は??
まずは二次試験科目の「電力・管理」について簡単に概要を説明します。
「電力・管理」の試験時間は120分となっており6問中4問を選択して解答する科目です。
解答形式は、計算問題と論説問題の2形式となっており年度によって比率は異なりますが基本的に計算問題の方が多く出題される傾向にあります。
「電力・管理」過去20年の出題分野一覧
こちらが2011年から2020年の最新の問題まで含めた電力・管理の出題一覧です。
表の見方ですが、「計」が計算問題、「論」が論説問題、「混」が計算と論説が混じった問題となっております。
「計論」のように並んでいるものはその年に計算問題と論説問題の2つが出題されたという意味になります。
R2 | R1 | H30 | H29 | H28 | H27 | H26 | H25 | H24 | H23 | |
水力発電 | 計 | 計 | 計 | 計 | 計 | |||||
火力発電 | 論 | 論 | 論 | 計 | 計 | 論 | ||||
原子力発電 | ||||||||||
発電機 | 計 | 計 | 計 | |||||||
送電 | 計計計 | 混計計論 | 論計 | 論 | 計 | 論 | 計論 | 計論計混論 | 計論 | 計論 |
配電 | 計 | |||||||||
変電 | 計論 | 論 | 計 | 論 | 論 | 論計 | 論 | 計論 | 計論 | |
施設管理 | 混混 | 混論 | 論計 | 論 | 論 | 計 |
この出題の一覧からいくつか言えることをまとめてみました。
- 水力発電と火力発電の問題が毎年交互に出題されている
- 水力発電は計算問題のみ
- 送電・変電の問題はほぼ毎年出題されている。
- 送電分野が計算・論説共に多く出題されている
直近10年をみるとある程度周期性があるという印象でした。
電験二種二次試験と違い配電の問題がかなり少ないですね。
続いて2001年~2010年の電力・管理出題一覧です。
H22 | H21 | H20 | H19 | H18 | H17 | H16 | H15 | H14 | H13 | |
水力発電 | 計 | 論 | 論 | |||||||
火力発電 | 論 | 論 | 論 | 論論 | ||||||
原子力発電 | ||||||||||
発電機 | 論 | 計 | 計 | 論 | 論論 | 論 | ||||
送電 | 計計 | 計計 | 計計 | 計 | 計 | 計 | 計 | 計論 | 計 | 論 |
配電 | 論 | 計 | 計 | 計 | ||||||
変電 | 論 | 論計 | 論 | 論 | 論混論 | 論 | 論混論 | 計 | 論 | 論 |
施設管理 | 論論 | 論 | 論 | 論論 | 計 | 論 | 計論 | 計 | 論 |
- H16~H22はタービン発電機の出題多く、H13~H15は火力発電の出題が多い
- 送電は毎年出題され殆どが計算問題
- 変電、施設管理は論説問題が多い
2011年~2020年の出題一覧と比べ周期性があまりありませんが火力発電が毎年出題される時代、発電機が毎年出題される時代といったように時代によって傾向が変わっております。
頻出頻度が高い順番は送電→変電→施設管理
次に頻出頻度を確認する為に分野別に過去20年の出題数をまとめてみました!
計算問題と論説問題を合算させております。()は計算問題のみの数です。
2001 ~2010 | 2011 ~2020 | 合計 (2001 ~2020) | |
水力 発電 | 3(1) | 5(5) | 8(6) |
火力 発電 | 5(0) | 6(2) | 11(2) |
原子力 発電 | 0 | 0 | 0 |
発電機 | 7(2) | 3(3) | 10(5) |
送電 | 14(12) | 23(12) | 37(24) |
配電 | 4(3) | 1(1) | 5(4) |
変電 | 15(2) | 13(5) | 28(7) |
施設 管理 | 12(2) | 9(2) | 21(4) |
よって出題数が多い順番は送電→変電→施設管理→火力発電→発電機となりました。
もし優先順位をつけながら勉強するとしたらこの順番で勉強する事をオススメします!
論説問題を捨てていて計算問題特化の人は送電、変電、水力発電は間違いなく対策が必要でしょう。
配電については最近出題されていない傾向にあるので計算対策するかどうかは悩みどころです。
送電については計算問題が過去20年で24問出題されており外すことができない分野となります。
一方で論説問題を対策するのであれば火力、変電、施設管理は論説の出題数が多い傾向にある為、論説問題はこの3つから対策していくことをオススメします!
- 出題数が多い順番は送電→変電→施設管理→火力発電→発電機
- 計算問題特化の人→送電、変電、水力発電に注力!
- 論説問題特化の人→火力発電、変電、施設管理に注力!
電験一種二次試験「機械・制御」の頻出問題は??
次に二次試験科目の「機械・制御」について簡単に概要を説明します。
「機械・制御」の試験時間は60分となっており4問中2問を選択して解答する科目です。
解答形式は、計算問題と論説問題の2形式となっておりますが殆ど計算問題が出題されております。
「機械・制御」過去20年の出題分野一覧
では機械・制御の分析をしていきましょう!
2011年から2020年の最新の問題まで入れた機械・制御の出題一覧です。
表の見方ですが、「計」が計算問題、「論」が論説問題、「混」が計算と論説が混じった問題となっております。
「計論」のように並んでいるものはその年に計算問題と論説問題の2つが出題されたという意味になります。
R2 | R1 | H30 | H29 | H28 | H27 | H26 | H25 | H24 | H23 | |
直流機 | ||||||||||
同期機 | 計 | 計 | 計 | 計 | 計 | 計 | 計 | 計 | ||
変圧器 | 計 | 計 | 計 | 計 | ||||||
誘導機 | 計 | 計 | 計 | 計 | 計 | 計 | 計 | 計 | ||
パワエレ | 計 | 計 | 計 | 計 | 計 | 混 | 計 | 計 | 計 | 計 |
自動制御 | 計 | 計 | 計 | 計 | 計 | 計 | 計 | 計 | 計 | 計 |
この出題の一覧からいくつか言えることをまとめてみました。
- H27のパワエレ以外全て計算問題
- パワエレと自動制御は毎年必ず出題されている
- 誘導機、同期機の出題頻度が高い
続いて2001年~2010年の機械・制御の出題一覧です。
H22 | H21 | H20 | H19 | H18 | H17 | H16 | H15 | H14 | H13 | |
直流機 | 計 | |||||||||
同期機 | 混 | 論 | ||||||||
変圧器 | 混 | 計 | 計 | 計 | 計 | |||||
誘導機 | 計 | 計 | 計 | 計 | 計 | 混論 | 計論 | 計 | ||
パワエレ | 計 | 計 | 計 | 計 | 計 | 混 | 計 | 計 | 計 | |
自動制御 | 計 | 計 | 計 | 計 | 混 | 計 | 計 | 計 | 計 | 計 |
その他 | 計 | 計 | 計 |
- 論説問題が度々出題されている
- パワエレと自動制御はほぼ毎年出題されている
- 誘導機の出題頻度が高く同期機、直流機の出題が少ない
2011年から2020年と比べて出題分野がばらついております。
また、進相設備や交流フィルタなど今まで無い分野が出題されているが直近の10年で出題が無い為対策する必要は無いと考えます。
頻出頻度が高い順番は自動制御→パワエレ→誘導機→同期機
次に頻出頻度を確認する為に分野別に過去20年の出題数をまとめてみました!
計算問題と論説問題を合算させております。()は計算問題のみの数です。
2001 ~2010 | 2011 ~2020 | 合計 (2001 ~2020) | |
直流機 | 1(1) | 0 | 1(1) |
同期機 | 2(0) | 8(8) | 10(8) |
変圧器 | 5(4) | 4(4) | 9(9) |
誘導機 | 10(7) | 8(8) | 18(15) |
パワエレ | 9(8) | 10(9) | 19(17) |
自動制御 | 10(9) | 10(10) | 20(20) |
その他 | 3(3) | 0 | 3(3) |
よって出題数が多い順番は自動制御→パワエレ→誘導機→同期機となりました。
自動制御と誘導機に特化して進めてみますが、R3年度が変圧器と同期機のコンビネーションだと困るので変圧器も対策しておこうと思います。
- 出題数が多い順番は自動制御→パワエレ→誘導機→同期機
- 効率よく進めるなら自動制御と誘導機狙い!
以上が電験一種二次試験科目を20年の過去問から分析した結果になります。
いかがでしたでしょうか?
出題傾向を知り、勉強する分野に優先順位をつける事は効率を求める上で必須といえます。
この記事を読んで残りの期間でどこの分野を対策するか考えてみてください!
ではまた!