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ポメラニアン
電験二種二次試験で計算問題だけ対策してる人が多いけど論説問題を捨てても合格できるのかな??
私も電験二種の二次試験は計算問題の対策に特化していたので、その悩みはありました。
本記事では過去の出題傾向から計算問題の特化は有効な対策方法なのか?を分析してみたいと思います。
挑戦する
ポメラニアン
ぜひともお願いします!!
- 電験二種二次試験は計算問題の対策だけで合格できるのか?
- 電験二種二次試験を計算問題に特化するべき3つの理由
私の電験歴です。電験二種に合格した私が電験二種二次試験の勉強法について解説します!
電験三種 | エネ管 | 電験二種 | |
2014年度 | 法規以外 3科目合格 | ||
2015年度 | 法規合格! | 一発合格! | 一次試験 合格 |
2016年度 | 二次試験 不合格 | ||
2017年度 | 一発合格! |
電験二種二次試験は計算問題の対策だけに特化して合格はできるのか?
先に結論からお伝えします!
電験二種二次試験は計算問題の対策だけで充分合格できます!!
そして勉強法としても合格する確率が一番高いオススメな勉強法です!!
過去の出題比率・出題形式の特徴・私の合格体験の3点を総合的に考えるとこれが結論になります。
その理由は次の章から以下の順番で説明していきます。
①計算問題と論説問題の出題比率
②出題形式の特徴
③私の合格体験
①電験二種二次試験の計算問題と論説問題の出題比率は?
計算問題に特化して勉強しても計算問題が出なければ意味が無いですよね?
この章では計算問題と論説問題の出題比率を20年分の過去問から調査してみました。
ちなみに分野別の出題傾向は別記事でまとめていますので良かったら読んでみてください!
電験二種二次試験「電力・管理」の出題比率
まずは電力・管理の計算問題と論説問題の出題比率を見てみましょう!
表の見方は年度ごとに計算問題と論説問題それぞれの出題数を記載しております。
※たまに論説問題と計算問題が混ざっている問題があるのでそれはそれぞれ0.5問としてカウントしております。
そして各年度の比率(計算問題:論説問題)を記載しております。
R3 | R2 | R1 | H30 | H29 | H28 | H27 | H26 | H25 | H24 | H23 | H22 | H21 | H20 | H19 | H18 | H17 | H16 | H15 | H14 | H13 | |
計算問題 | 3問 | 3問 | 2.5問 | 3問 | 2問 | 3問 | 3問 | 2.5問 | 2.5問 | 4問 | 4問 | 2問 | 3.5問 | 3問 | 3問 | 3.5問 | 3問 | 4問 | 2問 | 2問 | 0.5問 |
論説問題 | 3問 | 3問 | 3.5問 | 3問 | 4問 | 3問 | 3問 | 3.5問 | 3.5問 | 2問 | 2問 | 4問 | 2.5問 | 3問 | 3問 | 2.5問 | 3問 | 2問 | 4問 | 4問 | 5.5問 |
比率 | 1:1 | 1:1 | 5:7 | 1:1 | 1:2 | 1:1 | 1:1 | 5:7 | 5:7 | 2:1 | 2:1 | 1:2 | 7:5 | 1:1 | 1:1 | 7:5 | 1:1 | 2:1 | 1:2 | 1:2 | 1:11 |
比率を見てみるとH25からずっと論説問題の方が出題数が多いかもしくは計算問題と同等になっております。
よって出題傾向としては論説問題≧計算問題になります。
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ポメラニアン
論説問題の方が多いなら論説問題にした特化した方がいいよね?
出題比率だけで判断してはいけません!大事なのは計算問題だけで合格ラインを超える事ができるかどうかです。
合格基準点は6割です。なので電力・管理は選択した4問からその6割である2.4問正解できればいいことになります。
分かりやすくいうと4問中2問の完答と1問の半分くらい正解できれば合格ラインです。
よって計算問題が3問以上あれば計算問題だけで合格ラインに届かせる事ができ、3問より少ない場合は計算問題だけでは合格が難しくなります。
※実質は計算問題が2.5問以上あれば合格ラインに届かせる事ができますが、計算と論説が混在している問題は得点配分が難しいのでここでは3問以上と設定しました。
では過去にどれくらい計算問題だけで合格ラインに届かせる事ができたでしょうか??
過去21年分でみてみると13年分が計算問題で合格ラインに届かせる事ができます。直近の過去10年でみると6年分になります。
よって60%の確率で計算問題を3問選択(4問中)できて計算問題だけで戦えることになります。
ちなみに計算問題を1問しか選択できなかった年は21年間でH13年の1年のみであり残りの20年分は全て少なくても2問は計算問題が出題されております。
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ポメラニアン
計算問題が最低でも2問選べたら計算問題だけでも何とかなりそうだな~
ちなみに計算問題に特化した私が合格できた年はH29年の計算問題が2問しか出ていない時です!
電験二種二次試験「機械・制御」の出題比率
続いて機械・制御の計算問題と論説問題の出題比率を見てみましょう。
R3 | R2 | R1 | H30 | H29 | H28 | H27 | H26 | H25 | H24 | H23 | H22 | H21 | H20 | H19 | H18 | H17 | H16 | H15 | H14 | H13 | |
計算問題 | 4問 | 4問 | 4問 | 3問 | 4問 | 4問 | 4問 | 4問 | 4問 | 4問 | 4問 | 4問 | 4問 | 4問 | 4問 | 4問 | 4問 | 4問 | 4問 | 3問 | 3問 |
論説問題 | 0問 | 0問 | 0問 | 1問 | 0問 | 0問 | 0問 | 0問 | 0問 | 0問 | 0問 | 0問 | 0問 | 0問 | 0問 | 0問 | 0問 | 0問 | 0問 | 1問 | 1問 |
比率 | – | – | – | 3:1 | – | – | – | – | – | – | – | – | – | – | – | – | – | – | – | 3:1 | 3:1 |
機械・制御については皆さんご存知の通り計算問題がほとんどです。
よって論説問題の対策をする必要性は弱いといえます。
- 電力管理は過去21年分でみたとき60%の確率で計算問題が3問選択可能
- 電力管理は最低でも2問は計算問題を選ぶことができる
- 機械制御は基本的に計算問題のみ、論説問題の対策は必要が無い
②電験二種二次試験の出題形式について得点を取りやすいのは計算問題
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ポメラニアン
出題比率は分かったけど得点が取りやすいのは計算問題と論説問題どっちなんだろう??
計算問題の方がオススメです!
まずは電験二種二次試験の出題科目や出題形式についてはご存知でしょうか。
出題形式については別記事にて書いていますので良かったら読んでみてください。
計算問題なら完答できる可能性が高い
計算問題の答えは基本的に1つしかありません。導出過程もきちんと記述し、計算ミス無く解く事ができれば満点が可能なのです!
また、計算問題は小問に分けられて誘導問題の形式となっているパターンが多いので最後まで導きやすい構成となっております。
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ポメラニアン
記述式は自信無いなぁ
導出過程が上手く書けないと減点されるよね??
記述式を恐れる事はありませんよ!
普段から模範解答を参考にして練習していれば本番でも上手に記述できます。
論説問題は部分点が取りやすいが完答できているか分からない
一方で論説問題は誘導問題形式ではありません。
シンプルに知っているかどうかが問われています。
つまり知らない問題が出た時は手も足も出ないのです…
また採点結果が公表されないのでどこまで解答すれば満点がもらえるか分からない攻略の難しさもあります。
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ポメラニアン
論説問題はやめた方がよさそうだね
論説問題を捨てるのはもったいないよ!
論説問題は部分点を取りやすいから少しでも分かる問題があれば頑張って書いてみよう!
電験二種二次試験に挑戦している人は電験二種一次試験の合格者であり、電験三種を取得している人もいます。
よって電験の基礎知識を既に持っている人であり論説問題の勉強をしていなくても部分点レベルであれば書けると思うので本番は頑張って論説問題も解いてください!
- 誘導問題で構成された計算問題は完答できる可能性が高い
- 論説問題は部分点狙いに有効、知識を振り絞って書くことが大事
③私の合格体験からも計算問題を徹底して欲しい
計算問題が好き?嫌い?
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ポメラニアン
正直、計算問題は苦手だから嫌いかも
残念ながら機械制御はほぼ100%計算問題です!
論説問題は捨てれても計算問題は捨てれません!!
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ポメラニアン
電験二種合格の為には計算問題は避けて通れないのね…
計算問題が嫌いで苦手克服が難しいのであれば電験二種は諦めましょう。
電験二種二次試験はスピーディー且つ正確な計算力が問われる試験です。
好きとか嫌いとか言っている場合ではありません!
とにかく計算問題を解きまくってください!
計算問題の方が勉強効率が圧倒的に高い
計算問題のメリットは公式と解法を習得していれば試験でも応用して解ける事です。
短絡電流や高調波電流を求めたり、誘導機のトルクや変圧器の効率を求めたりとある程度パターン化されているので過去問をマスターしておけば本番でも解くことができます!
一方、論説問題はどうでしょうか?
論説問題は知っているどうかなので応用で解くことが難しいです…
しかし、ちょっとしたテクニックはあるのでそれはまた別記事で紹介しますね!
直近5年の過去問から同じ問題が出るはずもなく、それより古い過去問をたくさん勉強しても同じ内容の論説問題が出るかどうかも分かりません…
論説問題で戦うためには膨大な勉強時間が必要になるのです!
論説問題を否定するわけではありませんが勉強効率、極力短時間で電験二種を取得するのであれば計算問題の勉強をオススメします!
私が推奨する勉強法については別記事にて書いていますので良かったら読んでみてください!
本番は計算問題2問完答と論説問題の部分点で6割を目指す
私の合格体験からも計算問題を進めたい理由が分かります。
私が合格した年はH29なので電力管理の科目で計算問題が2問しか出ていなかった年になります。
その2問の計算問題は電圧変動率を求める問題(問3)とループ電流を求める問題(問4)でした。
問3はやや難しい問題でしたが直前に過去の似た問題にたまたま目を通していた為解く事ができました。
問4のループ問題も過去問をやっていれば解く事ができます。
残りの2問は論説問題の問5と問6を選択し、分かる範囲でとにかく書きました!
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ポメラニアン
過去問っていうけど何年分やればいいの??
計算問題の解法をマスターしたければ精選された過去問題集がオススメです!
私は”計算の攻略”と”戦術で覚える”の2冊をメインに勉強しました!
過去問については別記事にて書いていますので良かったら読んでみてください!
- 公式と解法を習得して解ける計算問題は勉強効率が良い
- 論説問題の勉強は膨大で時間がかかる
- 本番は計算問題2問完答と論説問題の部分点狙いが定石
電験二種二次試験対策は計算問題の勉強だけでいいのか??
この不安は私自身もずっと持っていました。
よって今回はその不安を解消する為に出題形式や出題傾向を分析してみました。
試験に絶対はありませんが電験二種においては計算問題に特化した勉強法が一番効率良く最短で合格できる方法だと思っております。
皆さんの電験二種合格に少しでもお役に立てれば幸いです。
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ポメラニアン
僕は計算問題を重点的に勉強して論説問題を広く浅くやっておこうと思います。
良いですね!
勉強方法は人それぞれです。自分に合った方法で頑張ってください!!