2022年度から電験3種が年2回変わるけど出題形式のCBT方式って何??! 今年頑張って取得した方がいいのかな??
2022年から電験3種は年二回となり大きく変わりそうですね!CBT方式がどのようなものか分からない人が多いと思うので解説したいと思います。
- 電験3種(年2回)に採用されるCBT方式の概要
- 【予想】CBT方式によって電験3種(年2回)の出題方式はどう変わるか?
まずは、私の電験歴です。電験3種に合格した私が分析しております。
電験三種 | エネ管 | 電験二種 | |
2014年度 | 法規以外 3科目合格 | ||
2015年度 | 法規合格! | 一発合格! | 一次試験 合格 |
2016年度 | 二次試験 不合格 | ||
2017年度 | 一発合格! |
電験3種(年2回)に採用されるCBT方式の概要
電験3種の試験制度がいよいよ変更になります!
(参考記事:https://www.denkishimbun.com/sp/119210 )
背景としては高齢化の進展によって将来的な人材不足が懸念されており、電験3種の有資格者確保に向けた施策となります。
急にきてしまった試験制度の変更・・・電験チャレンジーの中には年2回というプラスの側面で喜ばしい反面、予測できない傾向に不安に思っている人も多いのではないでしょうか?
よって今回は新しく導入される予定のCBT方式について解説したいと思います。
CBT方式とは?
CBT(Computer Based Testing)方式とは、コンピュータを利用して実施する試験方式のことです!
解答方法はマークシートを用いる筆記試験とは異なり、コンピュータに表示される問題に対しマウスで選択したりキーボードで記述したりと様々です。
CBT方式の特徴
CBT方式はコンピューターを理由する為、“受験のしやすさ”と“結果発表の早さ”が大きなメリットになります。
CBT方式の受験会場となるテストセンターは全国でなんと280カ所もある為、受験生の利便性は確実に上がります。
受験日時もある程度選択できるようになり、仕事等の予定が入って受験できなかったという事も無くなります。
また、結果発表の迅速化も受験生にとっては嬉しいですね。
電験3種はどうなるか分かりませんが、漢字検定のCBTは受験後8日後に結果が分かるという迅速化がされております!
デメリットもあります。
コンピューターでテストするので問題用紙がありません。問題用紙が無いという事は問題に直接何かメモを書き込むことなどはできなくなります。
もちろん問題用紙を持ち帰ることもできませんよね。計算用の紙はもらえると思いますが、問題を書き込む人がいると思うので恐らくその紙も持ち帰ることはできないでしょう。
ただ持ち帰りができない事に関しては結果発表が早くなるのでそこまで影響は無さそうですね!
また、問題を行ったり来たりすることが大変になります。紙だとすぐに前の問題に戻れますが、コンピューターだとどこの問題番号か覚えていないと時間がかかります。
電験3種は問題数がそこまでありませんが、問題数が多い資格試験は少し大変ですね。
一度解いた問題に戻れない一方通行型のCBT試験もあるので電験3種がそれにならない事を祈る限りです!
CBT方式を採用している資格
ではどんな資格がCBT方式を採用しているのでしょうか。
国家試験
- ITパスポート試験(iパス)
- 基本情報技術者試験(FE)
- 情報セキュリティマネジメント試験(SG)
- 運行管理者試験
公的検定試験
日本商工会議所主催の試験
- 日商簿記検定(2級〜3級、初級)
- 日商PC検定試験
- 日商プログラミング検定
- 日商ビジネス英語検定
中央職業能力開発協会の認定試験
- コンピュータサービス技能評価試験(CS試験)
文部科学省後援の検定試験
- 情報検定(J検)情報活用試験(従来のペーパー方式は団体受験のみ実施)
- 情報検定(J検)情報システム試験(従来のペーパー方式は団体受験のみ実施)
- 情報検定(J検)情報デザイン試験(CBT方式のみ実施)
- ビジネス能力検定ジョブパス(1級はCBT方式のみ実施。2級および3級はペーパー方式も従来通り実施する)
- 実用英語技能検定(準1級~3級のみ。ペーパー方式も従来通り実施する)
- 家庭料理技能検定(ペーパー方式は団体受験のみ実施)
- 統計検定
経済産業省後援の検定試験
- ITコーディネータ試験
民間検定試験
- パソコン検定(P検)
- 日本漢字能力検定(2~7級)
- マイクロソフト認定プロフェッショナル(MCP)
- Microsoft Office Specialist(MOS)
- 日経TEST(ペーパーテストと併用)
- ドットコムマスター(Basic・シングルスター・ダブルスターのみ)
- シスコ技術者認定
- CAD利用技術者試験(2級/基礎)
- 考古検定 2012年より。最上級を除く。
- PHP技術者認定機構初級試験、上級試験
- Excel表計算処理技能認定試験
- くるまマイスター検定
民間資格まで入れると結構ありますね!
IT系の資格は比較的CBT方式を採用しています。
国家資格はまだ4つしかない為、インフラ系の資格としては初めの取り組みということが分かります。
ついでに資格偏差値を掲載しているサイト(https://shikaku-fan.net/)を参考にCBT導入の国家資格を比較してみました。
CBT導入の国家資格 | 資格偏差値 | 難易度 |
電験3種 | 58 | 普通 |
ITパスポート試験(iパス) | 45 | 簡単 |
基本情報技術者試験(FE) | 49 | 簡単 |
情報セキュリティマネジメント試験(SG) | 記載無し | 簡単 |
運行管理者試験 | 48 | 簡単 |
情報セキュリティマネジメント試験(SG)は記載がありませんでしたがITパスポートの上位資格でそこまで難しくなさそうです。
電験3種にCBT方式が導入されるとCBT方式の国家資格で一番難しい資格となります。
関係ありませんが電験3種の偏差値と難易度もっと上げて欲しいです笑 “普通”は納得いきません!
国家資格でCBT方式が導入されているものは4つあり、電験3種が入ることで一番難しいCBT方式の国家資格となる。
【予想】CBT方式によって電験3種(年2回)の出題方式はどう変わるのか?
CBT方式について分かってもらえたところで電験3種の試験がどう変わっていくのか導入背景を基に考えてみました。
ランダム形式により出題傾向が掴みづらい
今回の電験3種の試験制度改正によって平日の受験が可能となり日程選択の幅が広がります。
このような状況下で問題用紙を持ち帰る事ができないとしても同じ問題が出題されることは考えづらいです。
よって受験生毎もしくは受験日毎に問題が変えられてしまうと予想します。
例えば10問の問題を解く試験であれば500問用意されている中からランダムで10問選んで出題するようにしておきます。
そうすれば受験生ごと・受験日毎に問題が変わることになります。
電験三種の場合は分野毎にバランスよく出題されているので分野毎にランダムで出題されることになるでしょう。
よって出題傾向が個々で変わってしまい以前と比べて出題傾向が掴みづらくなることが予想されます。
問題の内容、レベルはそこまで変わらない
今回の試験制度改正の背景は電験三種資格保有者の確保です。つまり合格者を増やしたいのです!
この背景を踏まえると難しくなることは考えづらいですよね。
また、試験を簡単にして増やしても質が落ちてしまう・・・
いかに問題の質を下げずに合格者を増やすかが運営側の課題といえます!
その方法として受験回数を増やす、場所や日程の幅を広げるなど受験機会を今以上に創出する事により合格者を増やそうとしているのだと思います。
よって問題を難しくしたり、出題形式を変えたりして受験生を戸惑わせるような事はしないと考えられます。
今から対策する必要があるのか?
以上の予想も踏まえ、何か準備する事があるのか?
電験チャレンジャーの皆さんは今まで通り電験の勉強をすれば問題ないと思います。
年二回受験は2022年度からですがCBT方式の導入は2023年からの予定となっております。
まだ2年以上先の話ですね・・・更にマークシート方式とCBT方式を選択できる方向で検討しているそうなので詳細の制度はこれから分かっていくと思います。
科目合格制度はどうなるの?など他にも気になる事がたくさんあると思いますが今年度の試験に合格できれば気にする必要はありませんね!
よって今まで通りのやり方で勉強を進めましょう!
電験三種の勉強方法や私が電験三種にかけた時間については別記事にて書いていますので良かったら読んでみてください。
以上が電験三種に導入予定のCBT方式についてです。いかがでしたでしょうか?
電験三種に導入される件については不確定な要素もたくさんあるのであくまで参考程度にしていただきたいと思います。
ではまた!