電験三種で勉強した知識って実際の仕事でどれくらい役に立つのでしょうか?取得目的以外で役に立つならモチベーションもより上がるんだけどなぁ
仕事に活かせる知識だと勉強のやりがい出ますよね!工場の電気主任技術者をしている私が実務経験で使えた電験三種の知識をお伝えします!
電気工事士や消防設備士などのように本来資格は実務で使う為に取得するものだと思います。
しかし電験は実務で活かすというよりは電気主任技術者になる為だったり能力を誇示する為に取得する人が多いのではないでしょうか。
では実際の仕事でどこまで電験の知識が使えるか?解説したいと思います。
- 工場勤務で役に立った知識TOP3:変電、変圧器、照明
- 工場勤務で役に立たなかった知識ワースト3:発電、パワエレ、電気化学
- 電験三種を持つメリットは知識より名誉と主任技術者になれるという権利の方が大きい
まずは、私の電験歴です。電験三種は配属2年目で取得し、そこから電験三種の知識を持ちながら仕事に従事しました。
電験三種 | エネ管 | 電験二種 | |
2014年度 | 法規以外 3科目合格 | ||
2015年度 | 法規合格! | 一発合格! | 一次試験 合格 |
2016年度 | 二次試験 不合格 | ||
2017年度 | 一発合格! |
工場勤務で役に立った知識トップ3:変電、変圧器、照明
トップ3は電力科目で変電、機械科目で変圧器、照明で決まりです!
これらは実務でもかなり役に立ちました。工場で保守管理している設備=役立つ知識である為、変電所や照明設備を保守管理していればこれらの知識は役立つはずです。
特に変圧器の効率計算や照明の照度計算などができると設備更新や省エネの実務で大いに役立ちます。
電験の勉強で嫌という程勉強したので頭に入っており昇進の試験などでもスラスラ解答できました。
今回は理論科目を取り上げませんでしたが変圧の原理や計算式も知っていると知識に深みが出ると思います。
また変電や変圧器は電験二種でも出てくるので(照明は一次試験のみ出題)、実務で使用していれば得意科目になりやすいのではないでしょうか。
工場の施設管理業務は変電・変圧器・照明の分野を実務でよく使用し、覚えていると便利
工場勤務で役に立たなかった知識ワースト3:発電、パワエレ、電気化学
続いて役に立たなかった知識です。
ワースト3は電力科目で発電、機械科目でパワエレ、電気化学です!
先ほどの役に立った知識とは反対に実務で使うことが殆どなかったものです。
太陽光発電は太陽光発電設備の維持管理があったので多少は役に立ちましたがその他の発電設備は実務で活かすことが出来なかったです・・・
あるとすれば水力発電など見学に行った際に発電方式が分かるくらいでしょうか?
パワエレ、電気化学はホントに使う事が無いですね・・・そもそも強電を管理している電気主任技術者がパワエレを重視されていることもよく分からないです。
もう少し実務で使う機会があればもっと積極的に勉強できたと思います笑
工場の施設管理業務では発電・パワエレ、・気化学は使う機会が無い
電験三種を持つメリットは知識よりも名誉と電気主任技術者になれるという権利の方が大きい
最後に工場で勤務していた私が電験三種、二種を持っていたことでメリットを感じたことを書きます。
電験を勉強していて役に立った知識はもちろんありましたが、それを上回るメリットがあります。
それは“名誉”です。電験を取得していると同業者からはかなりチヤホヤされ一目置かれる存在になります。
工事業者や課内の同僚からは高い評価を得る事ができ、”資格だけ”と言われないよう自分自身を更に磨く事を意識するでしょう。
また、電気主任技術者に選任される資格があるという事も大きいメリットでしょう。
大手メーカーの製造工場である私の職場でも電験を取得している人はごくわずかです。
難関資格であるが故に所有者が少なく就職・転職や昇進に有利な事は言うまでもなく皆さんご存知だと思います。
よって役に立つ知識が少ないとしても名誉や今後の将来を考えると取得する価値は十分にあるといえるのではないでしょうか。
電験取得の最大のメリットは名誉獲得と電気主任技術者になれる事
以上が、実務で役に立った電験三種の知識になります。いかがだったでしょうか。
取得する目的は人それぞれだと思いますが取得後にどう役立てていきたいか?も考えてみると取得へのモチベーションも一層上がるかもしれませんね!
ではまた!